こんにちは。いつか喫茶店を開きたい しがない会社員のぱん子です。
タバコはくさい!近づいてくれるな!健康に悪い!
私、ぱん子、めちゃくちゃタバコ嫌いです。虫も嫌いですが虫よりも嫌いです。でも旦那はもとから吸う人でした。
今まで何回もあからさまに不愉快な感じを出したり、直接言ったりしてもなかなかやめてくれなかったのですが
最近、本人がいうには禁煙できたとか。(ホントかよ)
ここまでくるのは長かったなぁ。
この話が役に立つかわかりませんが、家族がタバコやめてくれなくてお悩みの方のなにか参考になればと思い、書き綴ってみようと思います。
なんでタバコ吸いたいのかわからなかったので聞いてみた。
旦那に聞いたところによると、そもそもの始まりは、職場ですすめられて、暇だしやってみるか〜くらいの軽い気持ちだったみたいです。
タバコ吸うと仕事の関係上都合がいいとよく言いますよね。
正直、そのために自分の健康を害するのは理解できないんですけどね。でも、付き合いだからしゃーないんだそうです。
で、言わずもがなタバコの成分の1つであるニコチンには依存性があるので、吸わないとやってられない状態になるみたいです。
ストレスフルだと余計にタバコを求めちゃうみたいです。なんとなく口寂しく思うんだとか。その感覚が1回もタバコを吸ったことのない自分にはわかりませんが…疲れたときにコーヒー飲みたくなるのと同じ感覚でしょうかね?コーヒーは飲まなくても我慢できるからちょっと違うような気もしますが。
ちなみにこれは、タバコにストレス緩和作用があるわけではなく、体のニコチンが切れることでストレスを感じ、タバコを吸うとニコチンが補充されるのでストレスが緩和されているような気になるだけです。
タバコを吸っている人はみんなタバコが体に悪いということを知っています。それでもやめられないのがタバコなんですね。
タバコの害について具体的にどれくらい知っていますか?
なんとなくタバコが体に悪いっていうことは全人類が知っていることとして、じゃあいったいなにが起こるのか?詳しく説明できる人は多くはないのではないでしょうか。
少なくとも、肺など呼吸器系に害があるということは誰もが想像つくところですが、それだけではないのです…
◆タバコと呼吸器系
喘息
タバコによる気道の慢性的な炎症は喘息の発症率を増加させる。妊娠中の女性がタバコを吸うと、生まれた子供の喘息発症リスクが上がる。喘息に罹っている人がタバコを吸うと、喘息が増悪する。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
有害物質の長年の蓄積によって発症する炎症性肺疾患。COPDの原因の9割以上はタバコであり、タバコを吸う人の15〜20%はCOPDを発症する。有害物質により破壊された肺組織はもとの健康な状態には戻らない。2019年のWHOの発表によると、COPDは世界の疾患別死亡原因のランキング第3位。
肺炎
タバコを吸うと免疫機能が低下し、感染に対する抵抗性が低くなるため、風邪をひいた時に肺炎を起こすリスクが高くなる。また、タバコを吸う人は吸わない人に比べて新型コロナウイルス感染症の重症化リスク、死亡リスクがともに高い。
◆タバコと動脈硬化
タバコ煙に含まれるニコチンによって血管が収縮し全身血流が悪化する、また、心拍数と血圧が上昇し、心臓や血管に負担がかかる。
タバコ煙に含まれる一酸化炭素によって体内の酸素が足りない状態になる。一酸化炭素には血液の粘度を高めて固まりやすくする性質も。
タバコを吸うと善玉コレステロールが減り、悪玉コレステロールが増えやすくなる。
そういったいろいろな要因が重なることによって、タバコを吸う人は吸わない人に比べて約3倍、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患のリスクが上がる。(心筋梗塞に限っていうと約4倍)
◆タバコと胃潰瘍
タバコを吸うと胃酸の分泌を促進したり、粘膜の血流悪化・粘膜保護粘液の分泌低下が起こる。このように胃粘膜の攻撃因子と防御因子のバランスが崩れることで胃潰瘍のリスクが高くなる。
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)が胃潰瘍の発症に大きく関係していることがわかっているが、タバコを吸う人は吸わない人に比べてピロリ菌に感染している率が高いというデータがある。
◆タバコと歯
タバコを吸うと歯周病にかかりやすくなる。1日に10本以上吸うと歯周病リスクが5.4倍になるというデータがある。タバコによって歯周病がさらに進行し、重症化しやすく、治りが遅くなる。
◆タバコと目
タバコを吸う人は吸わない人に比べて白内障や加齢性黄斑変性にかかるリスクが2〜3倍高くなる。
◆タバコと骨
タバコを吸うと骨密度の低下を進めるため、骨粗鬆症や大腿骨頸部骨折のリスクが高くなる。
◆タバコとガン
タバコを吸う本数・年数が多いほどガンの発症リスクが上がる。タバコを吸うとかかりやすい(因果関係が明らか)ガンの種類は下のリストの通り。受動喫煙の場合でも、肺がんのリスクが上がることが明らかになっている。
- 鼻腔・副鼻腔がん
- 口腔がん、咽頭がん、喉頭がん
- 食道がん
- 胃がん
- 膵臓がん
- 肺がん
- 肝臓がん
- 子宮頸癌
- 膀胱癌
◆タバコと赤ちゃん
妊娠中にタバコを吸うと、流産や早産、死産のリスクが高くなる。
また、妊娠中のタバコは口蓋裂のような先天的な異常を持つ赤ちゃんや低体重赤ちゃんが生まれるリスクを上げる。
赤ちゃんが生まれたあとも両親がタバコを吸っていると、乳幼児突然死症候群が発症して赤ちゃんが突然亡くなってしまうリスクが高くなる。
まさに、百害あって一利なしとはこのこと。禁煙すればそのリスクを下げることが可能です。
加熱式タバコや電子タバコなら大丈夫なんじゃないか?
答えはNo。加熱式タバコや電子タバコでも、体に悪いことに変わりありません。理由を説明する前に、頭の中整理してみましょう。
紙タバコ:タバコ葉に火をつけて燃焼させ発生した煙を吸う。
加熱式タバコ:タバコ葉を加熱し、発生した蒸気を吸う。アイコスやグロー、プルームテックはこれ。
電子タバコ:タバコ葉を使用していない。リキッドと呼ばれる液体を電気加熱し、発生した蒸気を吸う。リキッドにはニコチンが含まれるものやさまざまなフレーバー付きのものがある。
紙タバコと加熱式タバコ
両方ともタバコ葉が含まれています。ということは煙の成分にはニコチンが含まれています。
加熱式タバコの種類によっては主流煙に含まれるニコチンが少ないものもありますが、紙タバコと同じくらいの量のニコチンが含まれるものもあります。
また、加熱式タバコの主流煙中の発がん性物質の量は、紙タバコに比べて少ないことがわかっていますが、発がん性物質が入っていることにかわりはありません。
ニコチンや発がん性物質が少ないからといって、加熱式タバコは紙タバコよりも害が少ないという根拠にはなりません。
例えば、喫煙と虚血性心疾患発症との関連についてという研究(国立がん研究センターサイト参照)によると、喫煙と心筋梗塞の発症リスクは
タバコの本数1~14本で3.2倍、15~34本で3.6倍、35本以上で 4.4倍という結果でした。
たしかに、本数が多ければ多いほどリスクも増えています。でも正直な感想としては3倍でも4倍でもそんなに大きな問題ではないというか。どっちにしても吸ったら体に悪いんじゃん。1本だけでもリスクじゃん。って思いました。
加熱式タバコはまだ歴史も浅く、長期的な影響に関して不明な点も多いですが、成分が少なくても、害のある成分が全く入っていないものではないのだから、禁煙に勝るものはないでしょう。
紙タバコと電子タバコ
電子タバコはタバコ葉を使用しないので害がないんじゃないかと思いがちですがそれは大きな間違いです。
米国疾病予防センター(CDC)の発表では、2019年12月3日時点では電子タバコを使用した2291人が肺炎で入院し、そのうち48人が死亡したとのこと。その中にはTHC(※)やニコチンが含まれていないリキッドによる事例もありました。リキッドの主成分はプロピレングリコールやグリセロールであり、これらの物質が肺に障害を与えているのでは?と示唆されました。
ちなみにプロピレングリコールやグリセロールは紙タバコや加熱式タバコにも含まれていますが、紙タバコが一番少ないです。
電子タバコだから紙タバコよりも安全ということにはなりませんし、電子タバコもまだ歴史が浅いので、長期的な使用によって何が起こるかわからないというところも怖いなぁと感じます。
(※)THCとは大麻の成分のひとつ。日本では違法な薬物です。
タバコをやめてほしい。〜旦那を説得した方法について
参考程度に、当時の旦那のタバコ依存度がどれくらいかというと
- 毎日吸ってる
- 本人が言うには一日4本くらい吸ってる
- 仕事終わりや長時間運転の合間に吸いたくなる
- 飲みに行くと必ず吸ってる
- タバコを我慢することによって手がふるえたり頭痛等身体的症状が出ることはなかったと思われる
- タバコが切れるとなんとなく落ち着かないという心理的な依存があったと思われる
- 一応気を使って家の外で吸うようにはしていた
このことから1日に20本以上吸うほどのヘビースモーカーではないものの、タバコに対して軽度の心理的依存があったと思われます。
私は最初の頃は
「タバコは体に悪いからやめてほしい」
「将来は子供が欲しいからやめてほしい」
「臭い。タバコ吸った(しかめっ面で)?」
「タバコやめる気ある?(おこ)」
という感じでやめて欲しいアピールをしていました。
これに対する本人の反応はというと
「いつかはタバコをやめようと思ってはいる」
「まずは加熱式タバコにして徐々にやめる」
「少しずつ本数を減らしていくから」
と言って、2年くらいだらだらと加熱式タバコを吸っていました。禁煙はいっこうに進みません。さきほども説明したように、加熱式タバコであっても害が減るわけではありません。
タバコを吸ってる本人の当事者意識がいまいち薄いというか。離れた場所で吸えば受動喫煙はないし、私や将来生まれる可能性のある子供に対しても影響はないだろうと思っていたんじゃないかと思います。
それから私も妊活に関していろいろ勉強していく中で、女性だけでなく、男性も禁煙したほうがいい理由を知りました。
というのは喫煙によって精子の質が悪くなるのです。例えば精子の変形、精子の運動性の低下、精子の数の減少など。
不妊症の原因は女性側だけではなく男性側にある場合もあります。
精子の質が悪いと男性不妊症の原因になります。また、精子のDNAが傷ついた状態で受精して、赤ちゃんの突然死や先天異常になる可能性だってあります。
もしもの場合を想定して、あとあとなるべく後悔しないように、万全な状態で妊活を始めたいという気持ちを話しました。
夫婦でそろそろ子供が欲しいよねと話していたこともありそれからの行動が変わりました。
やっと、本気でやめようとスイッチが入ったように思います。
タバコをやめるために旦那がしていたこと
旦那の場合はそこまで特別なことはしていなかったです。ダラダラとタバコを続けるのではなく、やめると決めたらやめる!というのがよかったのだと思います。
ちなみに、かなりのヘビースモーカーの人は保険診療を受けられるかもしれないので、禁煙外来を受診してみるのも一つの手だと思います。
疲れたときやストレスがあると口寂しくなってくるということで、気分を紛らすためにガムとか、グミをよく食べていました。かみごたえのあるものがいいと思います。
毎日のタバコはなくなり、たまに付き合いで吸う程度になりました。
今はタバコは吸っていません。(少なくともタバコを疑う匂いと気配はないです)
最後に
タバコをやめられるかどうかって、結局本人の本気度次第なんだと思います。
どれだけタバコの不利益を具体的に掲げたとて、本人の心が動かなければ、周りがいくら吠えてもムダ。
私たちの場合は、子供が欲しいという気持ちが一致して、説得?に成功しましたが、誰もが同じ方法でタバコをやめさせる方向へ持っていけるわけではないと思います。
知り合いの中には、お小遣いがないから必然的にタバコをやめられたという人もいました。タバコやめないなら一緒にいても将来性がないから別れるよ?という半ば脅しのような方法でやめさせた強者もいました。
この記事を最後まで読んでくれた方はきっとタバコをやめてほしい大切な人がいると思います。いい方向に持っていけるように願ってます^_^