いつか喫茶店を開きたい しがない会社員のぱん子です。
先日、何年も痛みをガマンし続けた下の親知らずを抜歯してきました。
この記事ではそのときの実体験をもとに抜歯についてレポートします。
親知らずとは
親知らず
別名:智歯(ちし)
正式名称:第三大臼歯
親知らずは、歯の一番奥に生える永久歯です。前から8番目の歯に該当します。
だいたい15歳前後で親知らず以外の他の永久歯は生えそろいます。
親知らずはそのあとに遅れて生えることが多いです。(10代後半〜20代後半にかけて)
通常は左右上下で合計4本の親知らずが生えます。ただ、人によっては生えない場合もあります。
親知らずは抜くべき?抜かなかったらどうなる?
正常に生えている親知らずは抜く必要はありません。
痛みや腫れを伴い、私生活に支障をきたす場合は、親知らずの抜歯を検討します。
ただし、歯の生え方によっては抜歯することによるリスクやデメリット(例えば神経を傷つけてしまう、とか)が大きい場合もあるので、治療の方向性は主治医とよく相談しましょう。
親知らずを抜かなかった場合は、生え方によっては歯磨きがとてもやりにくいため、虫歯ができやすかったりします。歯並びに影響を与える可能性もあります。
親知らずが原因で、親知らずの周囲で炎症・感染が起きて、蜂窩織炎を起こすリスクもあります。
蜂窩織炎というのは細菌感染によって皮膚〜皮下組織で炎症を起こし、発熱、寒気、悪心、倦怠感など様々な症状が起こります。炎症がのどの方へ広がれば、飲み込みし辛くなったり、気道へ広がれば呼吸がし辛くなったりする可能性があります。
親知らずを抜いても、抜かなくても、どちらにしてもメリットとデメリットはあります。
歯医者さん苦手なぱん子が今になって抜歯しようと思った理由
歯医者さんは子供の頃、母に連れられて行った記憶がうっすらあります。朧げながらも、歯医者さん=怖いというイメージだけが植え付いていて、できれば行きたくない場所でした。
だから、今まで親知らずが痛いときもガマンしてやり過ごしていました。痛い時期が過ぎればなんともなかったので。
親知らずが痛くて口の中(歯肉)が腫れている状態が3週間くらいずっと続いていました。痛すぎて憂鬱な日々でした。いつもならガマンしてやり過ごすところです。
そんな私が今回、抜歯することを決めたのはそろそろ子どもが欲しいなと考えていたからです。
妊活するなら、その前に侵襲的な治療は済ませておきたいと考えました。
もし、お腹に赤ちゃんができたときに親知らずが痛み出したら嫌だな、、妊娠中に治療するのは避けたい。
それに、歯周病と出産には深い関係があります。妊婦が歯周病だと、低体重児出産や早産のリスクが高くなります。妊娠初期はホルモンバランスの変化などが関係して、歯肉炎が起きやすかったり、虫歯ができやすいです。
だから今こそ妊活の準備として、歯科受診して、口内環境を見直すことは大事だと考えました。
親知らず抜歯レポート
時系列でまとめます。
①初回受診
すぐに抜歯して終わりだと思っていたらそうではなかったΣ(・□・;)
親知らずの生え方を確認するためにレントゲンとられました。親知らず1個しか生えてないと思っていたら、レントゲンにはちゃんと4本うつってました。真っ直ぐに生えていました。
歯の全体を診られて、歯垢&歯石が蓄積していたので歯のクリーニングをされました。
しかも、全く気づいていなかった虫歯が発見されました(なんと!)上の親知らずが虫歯になってました(なんと…)
その日は抜歯の担当の先生がいなかったのか、別日に予約とるように言われました。そのクリニックでは抜歯できる曜日が決まってるみたいでした。
めんどうなので、虫歯治療と抜歯を同じ日でできないか聞いてみたところ、それはできないみたいでした。(ですよね)
また下の親知らずが痛くなったら嫌なので、下の親知らずを先に抜いて、虫歯治療はいったん後回しにすることになりました。
②抜歯当日
最初に抗生剤と痛み止めを飲むように渡されて待ち時間中に飲みました。
抜歯は短くて30分、長くて1時間くらいかかると言われていました。それは事前のレントゲンや麻酔、採血も全部含めての時間です。私の場合、だいたい45分くらいで終わったと思います。待ち時間を含めると1時間ちょいくらいかな。
血小板を使うと治りが早いということで、採血するかどうか聞かれました。どういう使い方をされるかよくわからなかったけど、治りが早い方がいいので、血を採ってもらいました。
採血のあと、ソファーが倒れて横になって、口を開けていよいよ麻酔です。
最初になにか塗られたのでおそらく表面麻酔がされたのだと思います。その直後何回かチクッとしたので、何回かに分けて麻酔の注射をされたのだと思います。注射のチクッと感はありましたが、しばらくたってから歯を触られても痛みはなかったです。痛みはないけど、意識はあるので、なんかされてるな〜ってのはわかります。
根本が枝分かれしているタイプの親知らずだったみたいで、機械で削られました。音がほんと怖かった。ずっと目を瞑っていたので何をされているのかは正直わからないのですが、強い力で歯をいじられているということはわかりました。ガッガッ!ウィーーーン!!みたいな。最近アニメでチェンソーマン観てるんですけど、まさにチェンソーマンの音がしました。その間もずっと痛くはないけど触られてる感覚はあります。意識もハッキリしています。
手術中は出血してる感覚はありませんでしたが、終わったあとの残骸(抜いた歯のパーツや血だらけのガーゼ?綿?)をみると現実に引き戻されました。根本が何本かに分かれているので、機械で削ってそれぞれの根本ごとに抜く必要があったみたいです。
口の中も片側全体的に腫れて、上手に話せないし、徐々に痛くなってきました。テンションだだ下がりです。
薬は抗生剤と痛み止め頓服が出ました。
③抜歯後の経過
当日 終わった後は抜歯した周辺の口の中が腫れて痛い。頬の裏側までブヨブヨに浮腫み。口がちょっとしか開かない。腫れているせいか、いつもより滑舌悪い。麻酔の効果が切れてくると痛みが増してくる。抜歯後2時間くらい経ってからご飯食べた。抜歯してない方の片側を使って食べる。痛み止めを飲まないとやってられない。痛みを我慢しながら食べたり会話したり歯を磨いたりしました。出血は特になし。
1日後 傷口の消毒のため受診しました。経過良好みたいです。まだ痛いけど、ぜんぜん昨日よりは耐えられる痛さ。朝は痛み止め飲んだけど、昼夕は痛み止めなくても我慢できた。口の中の浮腫は昨日よりよくなってきたけど、まだ少しブヨってる。口が開きにくい。大口を開けられない。飲み込むときに痛い。言葉を発する時に痛い。消毒したあとから口の中が苦い状態が続きました。
2日後 日が経つごとに痛みと浮腫はひいていく。まだ口を大きく開けられない。食事のときは少し痛いけど耐えられる。会話するときに痛みはない。コーヒータイムしているときに、口の中に異物を感じてペッて出したら、白くてブヨっとした小さい塊がでてきました。本当に小さいです2〜3mmくらいの感覚です。そのあとも飲み物飲んでいるときにまた異物を感じて白い似たような塊がでてきて、白い謎塊が計2個口の中に現れました。捨てました。正体は謎のままです…
3日後 痛みは気にならない。(患部に触ると痛いです)大口を開けることができる。このあとの症状はとくに大きな変化はなかったです。抜歯後の傷口はまだ修復中って感じ。
…
2週間後 抜歯後の穴がだいぶよくなった。新しい歯肉ができてきて、まだ隙間があるから米粒とか挟まりやすいけど、半分くらい修復している気がする。
歯医者では完全によくなるまでに3ヶ月くらいかかるっていわれました。食べ物が挟まりやすいという以外には普通に生活している分に困ったことはありませんでした。
抜歯後の生活気をつける点
抜歯当日は止血しないといけないので、血行がよくなる行動は避けます。
特に、激しい運動、入浴、飲酒は避けます。
患部を舌で触らないようにそうっとしておきます。
歯磨きは抜歯したところは避けながら行います。
食事は通常通り食べても大丈夫ですが、麻酔の効果が切れるまでは待った方がいいと言われました。感覚が鈍っていると食事中誤って舌を噛んだり、ケガのおそれがあるためです。
麻酔の効果時間は場合にもよりますが、だいたい2〜3時間経つときれてきます。
私は抜歯のあと2時間くらいしてからご飯にしました。
最後にどうしても伝えたい〜感想も含めて。
結論からいうと、親知らず抜歯しに歯科受診してよかったです。
出費は痛いし、音は怖いし、注射痛いし、抜歯後の食事はしばらく辛かったけど、トータルで考えてよかったです。
親知らずを抜いて親知らずが疼くことから解放されたことがよかったというより、今このタイミングで行っておいて、いろいろ発見できたことが行ってよかったと思う理由です。
- 長年蓄積した歯石や歯垢を綺麗さっぱり除去できたので歯周病予防になった
- 全く気づいてなかった虫歯の治療ができた
- 歯含め口内の健康の大切さを思い知った
今までは歯磨きめんどうだし、適当にちゃちゃっと済ませたり、歯を磨かずに寝落ちしてしまったりとか
とにかく歯に対してそっけなく接していました。でも、将来健康な赤ちゃんを授かるために、歯のリテラシーを高めていこうと思います。
まだ親知らずを放置しているみなさんは勇気を出して歯医者さんへGo!
(ちなみに初診料はバカ高くてひっくりかえりました)
歯のリテラシーを爆上げしてくれる本↓
今Kindle Paperwhiteで読んでる最中なので、読み終わったらレビューあげようかな。
それではまた。