フェキソフェナジンが効かない?〇〇のせいかも

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花粉症で一番有名な薬といっても過言ではないアレグラ。成分はフェキソフェナジン塩酸塩。(以下略してフェキソフェナジン)

市販薬としてアレグラFXやアレルビがネットでも購入できる時代です。


薬剤師の私も花粉症シーズンはフェキソフェナジン派です。

そこで今回は

フェキソフェナジンを飲んでも花粉症、鼻炎が良くならない、効果がない

という方向けに参考の1つになる記事を書いていきます。

これは医療用医薬品のフェキソフェナジン塩酸塩錠60mg

フルーツジュースのせいかも?

グレープフルーツジュース、オレンジジュース、リンゴジュースなどのフルーツジュースには

数時間の間、小腸のOATPを抑制する作用があります。

フェキソフェナジンは小腸のOATPによって体の中に吸収されるので、

OATPが抑制された状態だと吸収量が減り、効果が減ってしまいます。

フェキソフェナジンを服用する前後でフルーツジュースを飲まないようにすると防げます。

制酸剤のせいかも?

胃炎や便秘で制酸剤を服用中の方は注意。

制酸剤である水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム製剤とフェキソフェナジンを同時に飲むと

フェキソフェナジンが制酸剤に吸着して、

フェキソフェナジンの吸収が妨げれることにより効果が減るかもしれません。

便秘薬として汎用される酸化マグネシウムも同様です。

フェキソフェナジンと上記の制酸剤の服用間隔を2時間〜3時間ずらすと防げます。

セントジョーンズワートのせいかも?

セントジョーンズワートは別名セイヨウオトギリソウともいい、ハーブティーに入ってることがあります。

英語で書くとSt. John’s Wortです。

セントジョーンズワートにはP糖タンパク誘導作用があります。

フェキソフェナジンはP糖タンパク質によって排出されるので、

セントジョーンズワートのP糖タンパク誘導作用によってP糖タンパク質が増えれば、

フェキソフェナジンの排出量も増えて、

フェキソフェナジンの効果が弱くなる可能性があります。

薬を飲むタイミングが遅かったかも?

体の中で作られたヒスタミンというアレルギー反応を起こす原因物質が、

ヒスタミン受容体(ヒスタミンがくっつく場所のこと)にくっつくことによってアレルギー反応が起こります。

この仕組みは花粉症や鼻炎の原因の一つです。

フェキソフェナジンのようなヒスタミン受容体をブロックするアレルギーの薬は

ヒスタミン受容体にくっついて、

ヒスタミンがヒスタミン受容体にくっつかないようにすることで

アレルギー反応が起こらないようにします。

つまり、どっちが先に場所をとるのかの競争ということです。(お花見みたい、、)

すでにアレルギー物質(花粉とかハウスダスト)に対面して

体の中にヒスタミンがでてきて、ヒスタミン受容体という場所をとってしまったら

その間フェキソフェナジンがくっつく場所がないのでブロックできない、場所があくまで待つしかない

→効果が出るまでに時間がかかる。

ということになります。

だからこそ花粉がいつから飛び始めるのかチェックして事前に飲み始めることがオススメです。

フェキソフェナジンが効かない体質なのかも?

体質って大雑把に言ってしまっていますが

具体的にいうと例えば薬を吸収したり体から排出したりするための運び屋、トランスポーターや

薬を体の中で分解、代謝していく酵素が人によって多かったり少なかったりするために

薬の効果の出方がみんなが平等じゃないことってあります。

そういうときは薬を変更すると効果が出る可能性があります。

形(薬の構造)が違うタイプを選ぶのがオススメ。

フェキソフェナジン塩酸塩はピペリジン骨格を持つ。

薬の形の分類において3つの環が連なる構造を持つ三環系のヒスタミン受容体をブロックする薬に変えてみるといいかもしれません。

↓ドラッグストアで買える三環系抗ヒスタミン薬

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まとめ

フェキソフェナジンが効かない理由として考えられることを色々と紹介してきました。

一つ注意なのは、薬が効かないということは別の病気が隠れていることもあるので

市販薬の効かない症状は一度病院で診てもらうことが大事です。

また、定期薬がある方が市販薬を利用する際は、かかりつけのお医者さんやかかりつけの薬剤師に必ず相談してください。

最後までご覧いただきありがとうございました^_^